オーガニックな生活を送るようになってから、玄米菜食になりました。仕事の忙しさから外食する機会もなくなったため、このオーガニックな食生活を守るようになり2年目でございます。
気がつきましたら、肉を食べたくなくなってしまい「食べたほうがよいのか?」と悩むようになりまして、「
肉は食べるべきか?」という記事を書きました。
で、その後さらにこの問題について追求しましたところ・・・、
日本の伝統食=粗食である、ということです。
そして、院時代に芸術学の分野で研究していたテーマの一つである「風土」とこの問題が関係していたことがわかりました。
そんなことで、するすると問題が解け、自分の持っていた知識とクロスすることにより、ぼぼ個人的には答えが出たのでございます。
肉はたべなくてもよし、
ということです。
あれがよい、これをたべるとよい、○×健康法、も同じ答えとなります。
※テレビや 流行りで荒稼ぎ目的のHow toモノの本が煽りますが、「日本の伝統食の食材か?」という観点から判断した方がよさそうだ、ということです。
ぼぼ結論だけになってしまいますが。
●肉がカラダによい、という意味はあくまでも「栄養素理論」からである、ということ。
●日本人は、肉を食べずに健康で元気に過ごしてきた民俗である、ということ。
●また、ワタクシが指摘している「家畜の危険性」も無視して判断してはいけない、ということ。
主として、比較検討した本はこの3冊からです。
・高田 明和 『肉を食べると健康になる 』
・幕内秀夫『粗食のすすめ』※この本は、最近見つけた中では良書でした。現在一部の研究者が「まちがった現代の食」について忠告していることを、すでに10年前に警告していました。
・和辻哲郎『風土』
肉は食べなくてよし。
という結論となった文章の引用を一部。
世界のさまざまな民俗は「偏食」していることがわかる。
偏食の代表といえるイヌイットの人たちは、アザラシやシロクマの肉、魚介類が主食で、穀類や芋類はもちろん、野菜や果物はほとんど食べていない。
砂漠に生活する遊牧民たちはチーズなどの乳製品が主食で、野菜はほとんど食べない。
パブア・ニューギニアの高地に生活する人たちは、1日1kg以上の芋と少しばかりの豆、野菜という生活を送ってきた。
どの民俗も気候風土の条件のなかで食べられるものを食べてきた結果で、「バランスよく食べる」という食生活でなくても、民俗が絶えることはなかったのだ。
幕内秀夫『粗食のすすめ』P91
気候変動や環境の変化で、人間は長い時間をかけて進化してきた。
今、私達日本人の食生活で問題となる「欧米型の動物性の食生活」「農薬、添加物、砂糖、遺伝子組み換え食品」などに対しては、まだ最近のことで、新しい食環境に順応しているところまで歴史はできていない。そして、現代的な病気をひきおこしている。
こうして考えると、欧米で受入れられているマクロビオティックの食事療法は、日本の風土にあったものであるから、欧米人のカラダに合っていないのではないか?
という、新たな疑問が生まれてきてしまった、のでした。
てなことで、
店主の藤田は、当分食べたくない肉は、食べない、
ことにしました。
どうか、今後、お中元やお礼、またはお祝いなどで、「しゃぶしゃぶセット」「ハムセット」などきませんように。
また、処分に困り血圧が上がってしまいますんで・・(T_T)
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さて、
明日は、自然栽培・有機栽培の稀少なお野菜、バンダさんのマクロビオティックのマフィンとスコーンが入りますよ〜。
定休日/火曜日
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