
オーガニックたま屋では、毎日、安全な食についての会話が繰り広げられます。
雨の日も風の日も晴れの日も雪の日も・・・・、
食品添加物と農薬、油や塩、スキンケアや家庭用洗剤について向きあっています。
店主・スタッフもお客様も、主婦業がありますので家族のカラダに大きく関わる食の現場、台所仕事の責任を持っています。
お客様の多くは、女性が9割で(食を仕切る主婦が7割)、「オーガニックたま屋」は、深刻な問題を語り合うフィールドです。
食品添加物について記事を書くときは、専門家の本を引用させていただいています。
渡辺雄二(科学ジャーナリスト)、安部司(元添加物を業務)、若村育子(消費生活アドバイザー)、小若順一、など。
食品添加物の害についての本は多いのですが、その逆説的な内容となると少ないのです。
それらの参考としては、小島正美(毎日新聞生活報道部)、松永和紀(科学ライター)、佐藤健太郎(サイエンスライター)など。
その他は、食品化学などの文献類。

多くの専門家の本を読んでいますと、食品業界の裏表が見えてきます。
それぞれ専門分野を持っていることから一方向でしか物事の判断がされていない点には、引用する側としても注意深く判断しなければなりません。
多くの本を出版されている「買ってはいけない」の渡辺氏が、すすめる食べ物であってもオーガニック専門店の店主にとっては「?」となる内容もあります。
食品添加物の参考に利用させていただいていますが、台所に毎日向き合っていない男性特有の表現や、オーガニックについての知識がないため「?」記述もあります。
たとえば、
今年出版された『体を壊す10大食品添加物』のp43の「安全でうまいウインナーはある」では、大手ハムメーカーで安全性に配慮した原材料を使ったハム類があることが掲載されていますが、たん白加水分解物などの気になる添加物が使われています。
添加物漬けのハムが一般的ですので、それと比較したらマシでしょう?ということは理解できます。
ですが、オーガニック愛用者にとっては、動物性のハム類は「たべもの」として認められない種類の食品。「添加物漬けよりマシ程度」では、たべものとして認められません。
大手TのPB ポークあらびきウインナー 120g ¥248
原材料:
豚肉(アメリカ)、豚脂肪、糖類(粉末水あめ、麦芽糖水あめ、砂糖)、結着材料(でん粉、大豆たん白)、還元水あめ、食塩、かつお節エキス、香辛料、玉ねぎエキス、マッシュルームエキス、酵母エキス、たん白加水分解物(豚肉を含む)、貝カルシウム
まずは、この価格では安全な材料のものは無理でしょう。
抗生物質、亜硫酸Naが使われていなくても、ホルモン剤や遺伝子組み換えの餌を与えていない、とは書いてありません。
また、危険性がある食品添加物として問題視されている、たん白加水分解物が使われています。
「食の安全」 たんぱく加水分解物と食品エキスがあればどんな「風味」も可能となる
国内において本当に安全なものを作り続けているメーカーは少なく、あっても弱小な所になってしまいます。
オーガニックの食もスキンケアも、現在の日本では厳密に安全な原材料となると生産が少ないのですから、大手が参入しにくい。
そのようなことから、大手メーカーは量産が基本ですので、まずは安全な原材料が手に入らないのです。
安くて安全なものはなく、安全なものは手間暇がかかり割高になります。
もし急にオーガニックが求められたとしても、日本では生産者が少ないのですから、原材料が手に入らないことは確かなこと。
欧米では、オーガニックの生産者も消費者もバランスよく、ゆるやかに伸びています。
日本が材料だけがほしいと求めても、大量に分けてもらえるほどの生産量はないことは事実です。
定休日以外の休業日/
7・9月は、火曜定休日のみ
8月は、11.12.13.14.15日(8月お盆休み)
お店へのアクセス