
石けんは添加物入り石けんが多く、無添加石けんは少ないのです。
無添加石けんであれば、合成洗浄剤と比較すると安全性はかなり高いです。
合成洗剤が使えないアレルギー疾患のある人や化学物質に弱い人であっても、無添加石けんは使えます。
それなのに環境省が2020年に、一括りで石けんを有害な化学物質に指定しました。
2020年2月石けんは「人の健康や生態系に有害なおそれのある化学物質として化管法のPRTR制度の対象物質」になりました。
その後2回シャボン玉石けん(株)がパブリックコメントを募集し、意見書も出しました。
2021年10月PRTR制度の対象物質から外されましたが、政府からの回答は「継続して検討する」とのことであり完全に除外されていません。2022年2月現在もまだ石けんは完全にPRTR制度の対象物質から除外されないままです。
※化管法(特定化学物質の環境への排出量の把握等及び管理の改善の促進に関する法律)
事業者による化学物質の自主的な管理の改善を促進し、環境の保全上の支障を未然に防止することを目的とする法律のこと。
しかし長年の石けん愛用者は、気にせず利用しています。
化学物質に過敏な人ほど、個人の五感を信じて生活しているので行政やメディア報道に翻弄されない人が多いのです。
環境の汚染を和らげてくれてアレルギーの人が使うことができる、マグちゃんや無添加石けんが商品の安全性を問われているのは理不尽なことです。
2021年4月末日に宮本製作所のマグちゃんは消費者庁からマグネシウムによる洗濯の効果の証拠や根拠を求められたことで、「マグネシウムには洗浄効果はない」と消費者に伝わってしまったようです。
製造業の人の間ではマグネシウム洗浄は長年知られており、洗浄効果があることは周知の事実です。
私もマグちゃんを利用していますが、汚れ落ちに問題はありません。
「日本石鹸洗剤工業会」という団体がありますが、合成洗剤の大手メーカーが会長・副会長、正会員・賛助会員になっています。マグちゃんとシャボン玉石けんはこの団体に入っている会社のような規模ではありませんが、アレルギーや化学物質に弱い人が利用しているメーカーです。
オーガニック専門店が取引する業界はどこも量産品ではないので小規模なメーカーが多いのです。
洗剤の業界は、石油を原料とした合成洗剤の大企業大量生産メーカーが中心であり、少数派の小規模の石けんや環境汚染のない成分の洗浄剤が業務拡大することは困難なようです。
地球の環境問題より経済活性化を優先している大企業の力の強さが、まだまだ評価されている時代ということになります。
日本石鹸洗剤工業会のミヨシ石鹸(株)の固形石鹸をアレルギー体質の人が使えないと言うので成分を調べました。
固形無添加白い石けんの全成分は「牛脂脂肪酸Na、パーム核脂肪酸Na、水、グリセリン、塩化Na」。牛脂脂肪酸Na、パーム核脂肪酸Naは石けんの成分ですので、これは石けん、無添加石けんになります。
シャボン玉石けんの固形石けんは使えるそうですが、同じ無添加石けんで成分がほぼ同じでも製造方法が違うとそのような個人差があるそうです。
ミヨシ石鹸との成分の違いは一つでシャボン玉はグリセリンは使用していない、とのことでした。
また、別のメーカーの無添加石けんは使えるがシャボン玉は使えない、という人もいるとのことでした。
友人が牛乳石けんを使用していて、私がこれで手を洗うと後で気持ちが悪くなるため成分を調べたら添加物入りの石けんでした。
石けんは成分と製造方法に大差がないので、少し位はよいだろうと思っていましたが、そうではありませんでした。
日本石鹸洗剤工業会の牛乳石鹸共進社(株)のカウブランド牛乳石鹸赤箱の成分一覧は「石ケン素地、香料、乳脂(牛乳)、スクワラン、水、ステアリン酸、酸化チタン、EDTA-4Na」でした。
これは添加物入りの石けんです。
私は石けんの添加物に反応していたようです。
私は入浴時は、無添加であっても毎回石けんで洗浄していません。
過敏なため1回おきに無添加石けんを少量使っています。
この方が、自分の体にも環境にもよいことを実感しているからです。
無添加石けんであっても私にとっては刺激物の一つです。
アレルギーの名医である角田先生のアレルギーについての資料で、石鹸も使用中は細胞膜を破壊するので短時間で洗い落した方が良い、と書いてありました。
石けんに限らず自然由来のオーガニックの洗浄剤も使いますが、体の反応で洗浄剤はすぐに落としたくなるのは自然な行為であることを確認しました。
日本石鹸洗剤工業会に入っている大手メーカーの添加物入りの固形石けんは、私のように化学物質に弱いと反応するので、これは正に「人の健康や生態系に有害なおそれのある化学物質として化管法のPRTR制度の対象物質」と呼べます。
石けんは、添加物入りの石けんと無添加石けんがあり、無添加石けんでも製造方法と成分の違いで過敏な人は反応が出る、という結果でした。
参考:シャボン玉石けん(株)HP、2023年2月メールと電話による取材
毎日新聞「石けんが有害?」
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ブログ記事 化学物質過敏症1.
ブログ記事 化学物質過敏症2.

化学物質過敏症の原因と対策 [ 藤田 良美 ]


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どの絵本の絵もそれぞれおもしろいです。
私のところの子どもたちも8割くらいは抽象画で表現します。
谷川雁さんが監修したものがたり文化の会の絵本「どんぐりと山猫」「蛙のゴム靴」は李禹煥さんで「鹿踊りのはじまり」「水仙月の四日」は高松次郎さんです。
お二方の絵は大好きです。
今度お持ちしようかなと思っております。
3月21日心を込めて努めます。
文章からイメージを膨らませることの大切さ、現代社会で見直してもらいたです。