自然農法の畑・自然食レストラン・自然食材店へのインタビュー、セミナー参加、縁農活動、畑訪問(2011年3月)

新城市の福津農園では、野菜・果物・鶏山羊等の家畜類・タケノコしいたけ等を、山の斜面で育てている。ここは、正に農と食の理想郷である。殺伐とした会社の事務所や、生産ノルマに追われる近代工場などで働く人たちから見たら、天国のような風景である。自然と共存した生活、季節感に溢れる環境こそ、人間らしく暮らせる場所であることを痛感させられる。


2011年2月に、福津農園から7km離れた大型近代畜産業である養鶏場で鳥インフルエンザが発生したため、卵の移動が禁止になるという事件が起きた。共存の論理に基き、確たる信念と将来展望をもって営農する福津農園へも、明るい将来展望もなく矛盾に満ちた指導と要求が来た。
2010年の宮崎県の口蹄疫の発生の時にも、福津農園にも国・県から口蹄疫予防措置として「消毒液を使用し、侵入防止に万全を期すように」と脅迫めいた文書がFAXや郵送で届いたそうだ。
小さな有機循環型農業である福津農園と、大型の近代畜産とは天と地のように、食に対する生産方法が違う。それらのことを、国も県も理解していないということの証明となる対応であった。

このレベルの理解の中で、食と農に関する意識をかえていく活動を長年継続してきた松沢さんの苦労は、並大抵ではないであろう。
そして、たま屋の藤田からは、「水耕栽培と土耕栽培、どちらがおいしく栄養価が高くて安全なのか?」という質問をお願いした。この質問は、農と食についての知識と知恵のある人でなければ答えられない。
松沢さん(福津農園主)のお答え------------------------------------------------------------
水耕栽培は、石油電気などのエネルギーや資材を多用するため、エコとはいえない。
また、栄養価について主要な個別成分の分析化学的値に差のない作り方も可能であるが、微量要素含量や各成分間のバランスで見ると土耕栽培に及ばない。味覚にもその違いが出る。水耕作栽培は一般にエネルギー収支が悪いこと、持続可能性が低いこと、地球レベルで見た環境コストが高くなること等、農産物の食べ物としての価値以外の面からも農業の使命を果し難い。農業とは言えない所以である。
農業とは、太陽光をエネルギー源として植物や微生物などの生態系を恊働させ、土を耕し肥やして、人類のエネルギー源としての作物を作ることである。
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さすが農と食の達人と思わせる回答だ、藤田は深く感動した。


今後、この農園に感動を受け、模倣していく農園主が増えて広がっていけば、有機農業に対して一般人の理解が可能となる。この農園を見ることにより、この農法が地球での正しい生活の方法であることが、素人からも理解ができるからだ。論より証拠、百聞は一見にしかず、なのだ。たま屋が、この橋渡しをしていくことは使命の一つである。
世代間不公平を無くしつつ、安全安心の食べ物を手に入れるためには、福津農園のような小さい自給自立の有機循環農業をする百姓が育ち、身土不二(しんどふじ)の心意気で行動できる消費者と恊働できる社会環境を早急に整える必要がある。その先には、原子力発電に頼らない社会への有効な方法論も見えてくる。
福津農園では、見学と本物の有機農産物を購入することができる。農産物と卵等はここで購入するか、豊橋市山田町のフードオアシスあつみでの有機朝市でしか手に入らない。(駐車場にて、毎週金曜日8時30分〜10時30分)
農園の見学と購入希望者は、0536-26-0683松沢さんまで。住所は、愛知県新城市宇利字福津38。こちらを訪問すると、人間の生活にとり大事なことである「気づき」を得る機会となるであろう。
※ 身土不二(しんどふじ)とは、地元の旬の食品や伝統食が身体に良い。という意味。
福津農園 松沢政満プロフィール
1947年新城市生まれ。静岡大学農学部農芸化学科で応用微生物学を専攻。卒業後14年間、食品会社で研究開発に携わる。その後、農薬・化学肥料を使わず、微生物や草を使い多品種の農作物を生産・販売している。

新城市の福津農園では、野菜・果物・鶏山羊等の家畜類・タケノコしいたけ等を、山の斜面で育てている。ここは、正に農と食の理想郷である。殺伐とした会社の事務所や、生産ノルマに追われる近代工場などで働く人たちから見たら、天国のような風景である。自然と共存した生活、季節感に溢れる環境こそ、人間らしく暮らせる場所であることを痛感させられる。


2011年2月に、福津農園から7km離れた大型近代畜産業である養鶏場で鳥インフルエンザが発生したため、卵の移動が禁止になるという事件が起きた。共存の論理に基き、確たる信念と将来展望をもって営農する福津農園へも、明るい将来展望もなく矛盾に満ちた指導と要求が来た。
2010年の宮崎県の口蹄疫の発生の時にも、福津農園にも国・県から口蹄疫予防措置として「消毒液を使用し、侵入防止に万全を期すように」と脅迫めいた文書がFAXや郵送で届いたそうだ。
小さな有機循環型農業である福津農園と、大型の近代畜産とは天と地のように、食に対する生産方法が違う。それらのことを、国も県も理解していないということの証明となる対応であった。

このレベルの理解の中で、食と農に関する意識をかえていく活動を長年継続してきた松沢さんの苦労は、並大抵ではないであろう。
そして、たま屋の藤田からは、「水耕栽培と土耕栽培、どちらがおいしく栄養価が高くて安全なのか?」という質問をお願いした。この質問は、農と食についての知識と知恵のある人でなければ答えられない。
松沢さん(福津農園主)のお答え------------------------------------------------------------
水耕栽培は、石油電気などのエネルギーや資材を多用するため、エコとはいえない。
また、栄養価について主要な個別成分の分析化学的値に差のない作り方も可能であるが、微量要素含量や各成分間のバランスで見ると土耕栽培に及ばない。味覚にもその違いが出る。水耕作栽培は一般にエネルギー収支が悪いこと、持続可能性が低いこと、地球レベルで見た環境コストが高くなること等、農産物の食べ物としての価値以外の面からも農業の使命を果し難い。農業とは言えない所以である。
農業とは、太陽光をエネルギー源として植物や微生物などの生態系を恊働させ、土を耕し肥やして、人類のエネルギー源としての作物を作ることである。
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さすが農と食の達人と思わせる回答だ、藤田は深く感動した。


今後、この農園に感動を受け、模倣していく農園主が増えて広がっていけば、有機農業に対して一般人の理解が可能となる。この農園を見ることにより、この農法が地球での正しい生活の方法であることが、素人からも理解ができるからだ。論より証拠、百聞は一見にしかず、なのだ。たま屋が、この橋渡しをしていくことは使命の一つである。
世代間不公平を無くしつつ、安全安心の食べ物を手に入れるためには、福津農園のような小さい自給自立の有機循環農業をする百姓が育ち、身土不二(しんどふじ)の心意気で行動できる消費者と恊働できる社会環境を早急に整える必要がある。その先には、原子力発電に頼らない社会への有効な方法論も見えてくる。
福津農園では、見学と本物の有機農産物を購入することができる。農産物と卵等はここで購入するか、豊橋市山田町のフードオアシスあつみでの有機朝市でしか手に入らない。(駐車場にて、毎週金曜日8時30分〜10時30分)
農園の見学と購入希望者は、0536-26-0683松沢さんまで。住所は、愛知県新城市宇利字福津38。こちらを訪問すると、人間の生活にとり大事なことである「気づき」を得る機会となるであろう。
※ 身土不二(しんどふじ)とは、地元の旬の食品や伝統食が身体に良い。という意味。
福津農園 松沢政満プロフィール
1947年新城市生まれ。静岡大学農学部農芸化学科で応用微生物学を専攻。卒業後14年間、食品会社で研究開発に携わる。その後、農薬・化学肥料を使わず、微生物や草を使い多品種の農作物を生産・販売している。