たま屋

会員制のオーガニック販売・化学物質過敏症の会・広告プロデュース 営業日時/第2と第4の月・火・水・木曜日、10:30~18:30 静岡県浜松市中央区中島 Tel 053-544-7716

110.化学物質過敏症 啓発活動

110.化学物質過敏症 啓発活動

5省庁、静岡県、日本消費者連盟の香害のポスターをA4チラシに印刷。
500枚単位で数回印刷しているので、6000枚以上は配布している?と思います。

縁のない所で展示してもらうことは大変難しいのですが、手渡しで説明して配布をしていると「香害に対する世間の対応」が見えてきます。

宅配便の配達員が強い香料や抗菌臭を付けている人が多いので、香害チラシを配送センターに送りつけてもほとんど相手にされません。
そのため今年入ってからは直接配達員に、香害チラシとシャボン玉やマグちゃんなどの無香料洗剤の広告をお渡ししています。

その後、配達員が合成洗剤をやめてくれるか、というとそのようなことはなく。
渡した配達員が、私に会うとササッと逃げる、または2~3歩下がって荷物を渡す、ということが起こっています。

知人友人に「合成洗剤持ってきてくれたら、シャボン玉スノールなどと交換するから」と頼んでも、合成洗剤を持ってきてもらったことはありません。
無言の拒否、です。
強制的に渡しても、せっかくの安全な洗浄剤を捨てられることでしょう、そのような無駄なことはしたくありません。
また強要により、友人関係を壊したくありません。

合成洗剤マイクロカプセルの有害性についてのチラシを渡しながら、こちらの希望を聞いてもらうには、こちらがお客様の立ち位置でないと難しい。
数年前からですが、愛車のディーラーに合成洗剤と電磁波の有害性について伝えています。
何年も経ちましたが、販売店内の香料サービスはなくなりません。

お店のお客様で、香害の活動に協力してくださっているU様が同じディーラーで、偶然にも同じ車種と同じ色の車に乗っています。
U様はパワーのある方で、強気で頑張ってくれています。

ダブルで香害を伝え続けてとどうなったか、というと・・。

・店内と外の間にある小さなスペースの空間で待たされるようになりました。
(そこも快適とはいえないので、体調が悪い時は外で待っています)
・香害について啓発活動をした結果、説明を受けた担当者などがU様や私の姿を見ると去る(逃げる)ようになりました。

そしてさらに。
U様は、最近担当者を変えられたそうです。
タトゥーを入れている人などを担当している、つまり対応の難易度が高い人専門らしい。

私の方は今年から新人らしき人に担当者が変わりました。
電磁波が弱いのでナビの電磁波のことに質問したのですが、調べようとしない。
今までナビの電磁波について対応したことがない、とのことでした。
やる気がないのか、または知識がない新人で対応がわからないのか。

数日後、再度ナビの電磁波のことについて質問のため電話をかけると担当者が不在で他の方が対応してくれました。
その方は同じ車種の車があるので、私の質問について調べてみます、という対応をしてくれました。
そのサービスは、本来するであろうと思っていたことでしたので、この方が通常対応です。
そのことから、新しい担当者は仕事ができない社員なのでは、と思いました。
つまり私には仕事ができない社員を回した、詮索されるお客様なので何かクレームが出て社員のためになるだろう、ということかもしれません。

香害の啓発活動をする人物は対応の難しいお客様、と評価されているようです。
香害=タトゥー=少数派対応社員=ダメ社員、というキーワード。
香害は世間で現在認知されていない、難しい課題ということでしょうか。

110.化学物質過敏症 啓発活動

先日「臨床環境医学」の論考にて、川瀬晃弘さんの『香害および化学物質過敏症に対する経済学からのアプローチ』という面白い内容が出ていました。
経済学と香害・化学物質過敏症、ですよ。
川瀬さんによると「経済学は自己利益の追求を後押しするものではない。共感に基づく行動を促すことが望まれる」とのこと。

「香害および化学物質過敏症に対する経済学からのアプローチ」←クリックで開きます

以下は私個人の解釈ですが、

経済学のアダム・スミスの『道徳感情論』によると、「共感」によって他 者の気持ちを推察し、それを心の中の中立な「観察者」が判断すると主張している。
そして、「共感は人間の行動の動機の礎である。そのために、まずは香害や MCS (化学物質過敏症)の問題について 人々が理解を深めることが大切だ。
香害や MCS とは何なのか、どのようなことに困っているのか、多くの人に知ってもらう啓発活動を広めていく必要がある。」と川瀬さんは述べていました。
これらの活動にあたるのが、香害やCS(化学物質過敏症)の会にあたります。
または個人の生活の場においての小さな活動も、そうでしょう。
そういった活動の意義が経済学の観点からも重要である、ということでしょう。

啓発活動の結果の一つでありますが。
車のディーラーという団体は、香害=タトゥー=少数派対応社員=ダメ社員、と判断しています。
単純にこれらは「CSギャグ」として笑いとばすべきかと思いますが。

では、芸術学としてこの香害を捉えるとどうなるのか。
「香害および化学物質過敏症に対する芸術学からのアプローチ」というタイトルとしますと。

芸術学というと何かの価値として香害を問う、と思われるかもしれませんがそうでもなく。
香害に苦しむ当事者のアイデンティティについて、他者と比較をして理解しようという努力がなされる。
つまり「存在証明」です。

経済学は「共感」、芸術学では「存在証明」となるのではないでしょうか。
香害・化学物質過敏症が、別分野で分析されると何か解決策が出てくるかもしれません。

CS参考記事:
ブログ記事 化学物質過敏症1.
ブログ記事 化学物質過敏症2.

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