オーガニックたま屋

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92.化学物質過敏症 香害をなくす

92.化学物質過敏症 香害をなくす

合成洗剤や柔軟剤の香料(マイクロカプセル)は有害化学物質で、肺に入るサイズです。
マイクロカプセル等の有害化学物質は肺に入った後は、血中に入り、血液を巡り肝臓で分解、排尿されるまでに健康被害を起こす、と言われています。
図の参考:日本消費者連盟『知っていますか?香害』、深谷桂子『香害入門』他

香料に弱い人だけではなく、ドラッグストアで山積みで売られているこの合成洗剤は、動物・植物にも地球環境にも有害であることについて、国民が知る義務があると思います。
多くの人が、まさか有害化学物質を、有名大手メーカーや大手ドラッグストアが売るわけがない、と思っていることでしょう。

今は消えつつあるタバコも、仕事ができる人は喫煙するようなイメージで広がりました。
合成着色料もほとんど消えましたが、キレイで子供が喜ぶからと50年以上前は広く使われていました。
などなど、大手企業が経済活性化のために国民を欺き、健康被害が起きた問題は吐いて捨てるほどあります。
香料で広がったマイクロカプセルも同じです。

衆議院議員の大河原雅子さん(立憲民主党)の協力により、日本消費者連盟の「香害をなくす連絡会」と「厚生労働省」との意見交換会面談が2023年6月22日にありました。
この内容のレポートは、会員でなくてもHPで読むことができます。
意見交換会面談が2023年6月22日 ←クリック
これは、日本消費者連盟が厚生労働省に「香害の原材料である有害化学物質マイクロカプセルを調べて下さい」というやり取りの内容です。
香害の香料の原料は企業秘密で隠蔽されています。
しかしボランティア団体や個人が、3大メーカーが競って開発しているマイクロカプセルの原料を調べていることから、一部明確になってきています。

フタル酸エステル類、ウレタン樹脂やメラミン樹脂、第四級アンモニウム塩など。
マイクロカプセルの素材にメラミン樹脂が使われていると、粒が弾けた時にモノマーであるホルムアルデヒドが発生する危険があります。

数週間前に1度読みましたが、昨日また読み返しました。
1回目の時は厚生労働省と長年のやり取りで、担当者が変わる度に同じ資料を提出して、時には振り出しに戻ることもある、という所に意識がいきました。
行政との意見交換には、経験と知識があっても前には進まない、という現実。

今回2回目は、日々「香害」に苦しむ一市民として、浜松化学物質過敏症の会としての今後の活動についての参考として考えました。

92.化学物質過敏症 香害をなくす
※めぐみ様、5省庁のわかりにくい香害チラシが反対になっておりますニコニコ

浜松市では市議会議員(無所属)鈴木めぐみさんが、2023年9月に日本消費者連盟(以下日消連)がはじめた全国の議員が参加する「香害をなくす議員の会」に所属されました。

本日のHPによると、11/1現在で115人になりました。
日消連の会員ですので、地元で所属している議員の活動報告は広く伝えていきたいです。

8~9月に浜松市に「化学物質過敏症の要望書」を出す予定でしたが、議員の鈴木めぐみさんの意見を踏まえて考え直しました。
内容の一つの公立学校(小学校)の化学物質過敏症の認知については、市に問い合わせをする活動を検討。学校現場にある「香害」問題は、化学物質過敏症が何かわからない子供を守るために動くには、今までにない新しい知力と労力を必要とします。

もう一つは、現実的に大人が市内の医療機関の化学物質過敏症の認知の低さに日々困っていますので、個人的にはこちらを早く進めたいという気持ちがあります。
化学物質過敏症の診察をしてもらえる方法がないか。市へ問い合わせるには多くの時間がかかるため、梅子様に民間の病院に尋ねてもらいました。
このように化学物質過敏症の医療関係者が動いてくれましたが、現実的には経済によることでできませんでした。

どちらも大切ですが、市に一つ一つ伝えていくことは時間とエネルギーが必要で、今はできないため止まっています。

議員の鈴木めぐみさんの所には、小学生の給食エプロン洗濯の共有により、合成洗剤を使わない人が、香料(マイクロカプセル)の合成洗剤や柔軟剤を使う人の衣類が回ってきて苦しい、という意見がでているそうです。
そのため、給食エプロン洗濯の共有をやめること、がスタートになるようです。

「香害をなくす議員の会」としての議員の活動から、化学物質過敏症の問題についても繋げてもらえることを期待しています。

本題の日消連の「香害をなくす連絡会」と厚生労働省との意見交換会面談の内容に戻ります。

2023.06.22
香害をなくす連絡会VS厚生労働省(医薬・生活衛生局 医薬品審査管理課 化学物質安全対策室)の室長補佐、微量化学物質専門官、他1 名


〇学校の揮発性有機化合物(TVOC)測定について。マイクロカプセル汚染源が児童生徒の衣類や持ち物であるのに、生徒がいないときに測定している問題。

〇文科省が学校環境衛生基準を策定した後に、マイクロカプセルが登場した、という問題。

〇合成洗剤などで具合が悪くなる子供は隔離すればよい、という文科省の考え方の問題。

〇柔軟剤に含まれるマイクロカプセルのサイズについて、厚労省は環境省と情報共有したかどうか、という問題。

〇「香害」というと香料の方にとらえられるが、そうではなく、家庭用品の化学物質全般の問題。

〇マイクロカプセルなどの微粒子を発生させる家庭用品の使用に関して、注意喚起をしてほしい。GHS表示ラベル(化学品の危険有害性を絵で表示したもの)を家庭用品にもつける問題。

〇厚労省の専門官が、「合成香料を作る時に、内分泌撹乱物質であるフタル酸エステルが添加物で入っていること。大手洗剤メーカーが柔軟剤などの香料成分を表示開示していない」ことを知らない問題。

〇消費者運動の歴史や厚労省の歴史。大手業界に欺かれて、後から厚労省がごめんなさい、という歴史が繰り返されてきたことの問題。

〇「香害をなくす連絡会」は2年前から香害は難病ではなくて、化学物質の問題なので安全性を調べてもらいたい、と言っている。

〇マイクロカプセルはPM2.5サイズで、そのカプセルの中にまた子のカプセル、さらに孫のカプセルが入っています。順に破裂して非常に長い香が持続する構造。これらが我々の吸う空気に入っていて、肺胞に入るサイズです。医者によりますと、血管内に入り、脳関門や精巣・胎盤の関門を突破する。直接作用している恐れがある。これらについて厚労省が知らない問題。

〇マイクロカプセルが大気中で今浮遊しているのは、もう自明のことです。柔軟剤にはキャップ1杯に1億個入っている、と言われています。これを調べて規制する方向を「香害をなくす連絡会」は望んでいます。海洋への流出問題もあり、全般については海岸漂着物処理推進法ですが。

〇国を挙げて脱プラ、プラスチック減らしていこうということ。そもそも製品に意図的に添加するプラスチックというのはEUでも規制が始まっている。それが日本では香料という製品に入っている、という問題。

〇厚生労働省 室長補佐によるまとめ。
・業界企業に、香料と柔軟剤に使われている添加剤、マイクロカプセルの状況を聞く。
・文科省に空の教室で教室内の濃度(TVOC)を調べても意味がない事。
・家庭用品にもGHS表示ラベル(化学品の危険有害性を絵で表示したもの)をすべきことを消費者庁に伝える。
GHS表示←クリック
92.化学物質過敏症 香害をなくす
画像

個人的な印象によるまとめ方ですから、抜けている所もあります。
これを読むことで「香害をなくす連絡会」と厚生労働省との意見交換会について、興味をもたれた方にはpdfで読んでもらえたら、と思います。
意見交換会面談が2023年6月22日 ←クリック
浜松市では市議会議員が、これらの問題に関わる「香害をなくす議員の会」に所属されていることから、今後の活動実績は化学物質過敏症の活動にもクロスします。
化学物質過敏症の活動は梅子さんが情報提供をしてくれるので、やる気に繋がっています。
さらに「香害をなくす議員の会」に所属された市議会議員がいることから、閉塞感から解放された気持ちになっています。

「くうきママ」による柔軟剤の有害化学物質成分の開示
第7回 衝撃!?柔軟剤の空気実験 ←クリック※笑えますが、内容はシリアスです。

日経新聞では年に1回「香害」の記事が掲載されています。

2023.10.17その香り、私は苦痛…柔軟剤など「香害」に配慮促す動き←クリック
生活用品の香りによる頭痛や吐き気に悩む人が増えているとして、配慮を促す動きが目立ち始めた。香りが原因の体調不良は「香害」とも呼ばれる。詳しいメカニズムは解明されていないが外出や通勤が難しくなったケースもある。人が集まる場所で強い香りがするものの使用を控えるといった対応を自治体などが呼びかけている・・・・続く。

2022.4.20.広がる「香害」対策遅れ 柔軟剤? 原因解明されず←クリック
柔軟剤などに含まれる化学物質由来の人工香料が原因で体調を崩す「香害」の対策が遅れている。仕事を続けられなくなったり、学校に通えなくなったりするなど被害の訴えは広がり、2021年7月には全国的な被害者ネットワークも発足した。ただ、香りの強さの感じ方は個人差が大きい上、健康被害を引き起こすメカニズムは解明されていない・・・・続く。

2021.12.14「香害」の実態、全国で集約を 斉藤吉広氏 稚内市立図書館 郷土資料調査員←クリック
人工香料がめまいや吐き気を引き起こす「香害(こうがい)」を知っているだろうか。香料を含む様々な化学物質に反応して被害に苦しむ人は、人口の数%に達するとの推計もある。11月には被害者を支援する任意団体「カナリア・ネットワーク全国」が発足した・・・・続く。

2020.2.16自治体で「香害」対応進む 成分開示や基準求める声←クリック
「強い香りに困っているお子さんがいます」。茨城県つくば市は2019年春、市内61の小中学校や幼稚園にこんなタイトルのチラシを配りました・・・・続く。

2018.9.22「重曹ホイップ」 シャボン玉せっけん、SNSで共感呼ぶ
無添加せっけんの専業メーカー、シャボン玉石けん(北九州市)がユニークな販売促進策で顧客を開拓している。お菓子のような見栄えのよい洗浄剤を画像投稿サイトで広めたり、強い香り付きの柔軟剤などに対する疑問を「香害」(こうがい)と表現したりして、シンプルな成分で作る商品価値を再発信・・・・続く。

2017.7.6においでの体調不良を相談、「香害110番」を設置←クリック
消臭スプレーや制汗剤などに含まれる人工のにおいで体調不良を訴える人が少なくないとして、日本消費者連盟(東京・新宿)は今月26日と来月1日の限定で相談窓口「香害110番」を設置する・・・・続く。

参考:古庄弘枝『マイクロカプセル香害』、 深谷桂子『香害入門』、日本消費者連盟洗剤部会『知っていますか?香害』

ブログ記事 化学物質過敏症1.
ブログ記事 化学物質過敏症2.

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