パキスタン、アフガニスタン、ガンジー、中村哲先生

2010tamaya

2022年11月29日 17:28



お休みの本日は朝から強風で朝7時に散歩に出た時は曇空でしたが、その後奇声のような遠州のからっ風と雨が混じった騒がしいお天気になりました。
この世の終わりのような高音の風が叫び声のように響いていました。
何十年も聞きなれた音ですが、吹き荒れる風の音に触れると内戦が起きているような不安な気持ちに襲われます。



この音から複雑なアフガニスタンの歴史を思い浮かべたのは、中村哲先生の命日12/4が近いからだと思います。
20年前のことですがアフガンを知るのに本だけではわからなかったので、某大学のアフガン戦争の講義も受けて学びました。
アフガニスタン紛争の歴史に関心を持ったことがきっかけで、20年ほど前にペシャワール会の会員になりました。
パキスタンで医療活動をしていた中村先生が隣のアフガニスタンに灌漑用水に関わる活動に力を入れていた時期のことです。

中村先生の第一印象は、その当時私が尊敬していたガンジーと重なり「誰もやらないことをやっている中村先生はガンジーの生まれ変わり」と勝手に思い込みました。
その後、現在取引している有精卵を分けてもらっている農園さんが偶然「ガンジー思想」をインドの地で学び和綿を作っている方で、人との縁は自分の思想のどこかと繋がっています。


※ウイキペディアより

ガンジーが糸紡ぎをしている画像が学校の教科書に出ているので、学生時代はガンジーと糸車の印象を強くもたらされました。
ガンジーをネット検索していると私が参考資料とした本と異なることが書かれているので、玉石混交のネット情報は注意が必要です。

非暴力と無抵抗主義が有名ですが、ガンジーの伝えてきたことはそれだけではありません。
近代の工業化・機械化は「人類にとってわざわいを起こすもの」であると断言してきました。
実際に環境と食の汚染は、工業化と機械化による大量生産が引き起こしたことです。
現代社会の問題の原因を70年前に伝えていたのです。
ガンジーの思想はいまだに世界で評価されていないようですが、今ガンジーの思想が見直される時期かもしれません。

今でもまだアフガン戦争の理解は平和ボケの日本に住む私にとっては難しく、20年前に勉強した本を開かないとわからなくなります。



ペシャワール会で買った用水路のDVDは退屈で居眠りしてしまうような内容ですが、単調な肉体労働がアフガンの地の生活を表すものだったのだと思います。
肉体労働を必要とする地に身分は関係なく、水を得るという基本的な生活のために誰もが動いていたのです。





2019年10月アフガニスタン名誉市民を受けた後の12/4に中村先生は襲撃されました。それはいつか起こることだと会員の誰もが知っていたことです。
(ガンジーも同じく銃弾を受けて亡くなっています。)
メディアの伝えるニュースの一部は私の知っていることと違和感があり、真実は長年読んできた年に数回送られてくる会報誌の中にあるようです。

先日お店のお客様が、今年上映された中村先生のドキュメンタリー映画を見て寄付をしたいと言ってきたので振込先を伝えました。
本当にうれしいことでした。
お店にはペシャワール会の会報誌を置いていて自由に読んでもらっています。
知らないうちに映画が終わってしまいましたが、会報誌の中の知識で自身で想像していることがあるので、それが壊されることがないのはいいかもしれません。

感動した活動に寄付をする、というよい習慣をもっと多くの人に持ってもらえるとよいです。

ペシャワール会HP

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