浜松市産在来種「ヘチマの種」

2010tamaya

2021年03月17日 09:33



浜松市で在来種や固定種の種を自家採取したものを配布したり交換している「浜松シードバンク・シードカフェ」のヘチマの種を差し上げています。先日ヘチマおじさんの川田さんが持ってきてくれました。



もちろん無料、ヘチママニュアル付で差し上げていますので、この夏はヘチマカーテンを作ってみませんか。
なんで無料でこんなことやっているのか、って?
遺伝子組み換えの農作物が体によくないってことは知っていますよね。
スーパーマーケットの野菜は全部「遺伝子組み換えの危険なタネ」で作られたものです。
そういった食の安全の問題のキーワードの一つに遺伝子組み換え・ゲノム問題があるので、ヘチマの種を通して知ってもらいたい、ということから種の配布をしています。
ヘチマは暑さと日差しに強く、プランターでも作れるそうです。
遺伝子組み換えの種とは

またヘチマたわしを作ってキッチンのスポンジ使用を減らすこともできますので、プラごみ問題にも少し効果があります。
私たちの体と地球のこと、種を通して考えてみませんか。



毎週のように「安全な野菜の選び方」の質問を誰かが投げてきます。
ほとんどの人は「無農薬であればよい」と思っているようで「有機栽培のボックス野菜を食べている」といいますが「肥料は何を使っているの?種は在来種や固定種なの?」と聞くと「知らない」と言います。
それではダメでしょう。
それに長年野菜ボックスを注文していると「今さら聞けない」ということで聞きにくくなりますよ。



安全な野菜の選び方が解っている人は「無農薬・無化学肥料・無動物性肥料か?種は在来種や固定種か?」を栽培者に聞くのです。
さらに野菜の放射能検査をしてくれていたら完璧ですが、小さな農園ではできないことですのでここまでは無理でしょうね。
なぜ動物性の肥料を使うとよくないのか、というと家畜は早く育って病気にならないように薬を沢山飲まされているので食物連鎖でよくないからです。
さらには農作物は肥料を使うと虫がきますし、人間が接種しているビタミン剤のようなものなので使わない方がよいのです。

無農薬・無肥料・固定種や在来種の種・放射能検査済
安全でおいしい野菜が食べたいのなら、大切な4つのことの意味、覚えましょう。
店頭では、お客様が理解されるまで根気よくお付き合いしています。

それらの農作物をオーガニックたま屋では、苦労して取り揃えています。
もちろん浜松市内だけでは揃わないので、全国の野菜を取り揃えてくれるナチュラルハーモニーさんと契約しています。
アレルギーや化学物質に弱い人、重篤な病気の人はこれらの農作物以外は食べない方が体によいのです。

ヘチマのお話に戻りますが、オーガニックたま屋店主としては、昔浜松市はヘチマの名産地だったのでまた広げていきたいな、という思いもあります。
店主はデザインの歴史を研究していたことがあるのですが、日本のデザインのスタートは「パリ万国博覧会」でした。その歴史的な「パリ万国博覧会」にて、浜松人がヘチマを広げるために「パリ万国博覧会」に参加したそうで「これはびっくりうれしい」ことで誇らしく思ってます。

へちまを世界に発信した浜松人の男がいました!
その名は織田利三郎(りさぶろう)。浜松育ちの彼は、明治中期、へちま、らっかせい、しょうがなどの特殊な農産物に目をつけ、生産力を高め、輸出振興を進めた人物です。明治33年(1900年)パリ万国博覧会では、浜松特産のへちまをPRするため、へちまで作ったゾウを展示し、好評を得ました。明治40年には「静岡県生姜、糸瓜(へちま)、蕃椒(とうがらし)、落花生同業組合」を設立し、生産研究を急成長させていったのです。耐病性へちま品種に“浜名、天竜、浜北、あきは”など、当地ならではの名称がつけられているのは、彼が国内外へ地元農産物を発信し、影響を及ぼした成果といえるのではないでしょうか。
参考:浜松農業トリビア



オーガニックたま屋定休日:火・水曜日
営業時間/AM10:30~PM6:30
駐車場/お店横に2台、お店駐車場から斜め向かい側に4台
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